1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか? 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。
つまるところこれらは、「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題である。
哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。
夕方届いたばかりで、4~5ページ読んだだけですが、
なかなか興味深い内容ですごくいい本のようです。
高校1年生には、ちょっと難しそうですが、こういう本を読んで、
表面的なものじゃない「本当の正義とは何か」とか、色んなことを
深く考えられる人になってくれればうれしいです。
何年後かに、また読み返すのもいいでしょうね。
息子が読んだら、私も読んでみよう。