兵庫県小野市で、古式鍛造の日本剃刀を作る、鍛冶職人
水池長弥(おさみ) さんの工房を再訪問。
今回は、バッチリ日本剃刀を火造り鍛造する様子を取材してきました。
派手に火花が散っている瞬間の撮影に成功(^^)v
詳しくは、サイトの方に掲載したいと思いますが、簡単にご紹介致します。
鍛冶職人、水池長弥(おさみ)さん。
昭和20年(1945年)生まれの68歳です。(お若く見えますよね)
代々続く鋏(はさみ)鍛冶の四代目で、この道50年以上のベテラン。
数年前、ある問屋さんの依頼を受け日本剃刀造りに挑戦。
約3年前から本格的に製作しています。
氏の造る日本剃刀は、美しく高品質で、そのとても丁寧な造りが認められ、
今では海外から一度に百数十本の注文が入る程の人気になっています。
お話を伺っていますと、その誠実さとおだやかなご様子が、職人というより
戦後日本の物づくりを支えてきた、熟練の技術者、と言う印象を受けました。
前置きが長くなりましたが、では、その火造り鍛造の様子を、ハイライトで。
まず母材となる軟鉄を、炉で熱して叩いて形作っていきます。
2丁分を叩き伸ばします、この作業のみベルトハンマーを使います。
こうして剃刀の母材が出来ます。
これを再度炉で熱して、叩いて形を成形
鍛接材を付け、鋼を載せます。
(なんと素手・・・)
鋼と一緒に炉で熱して、ハンマーで叩き、鋼を母材に付けます。
何度か炉で熱しながら、ひたすらハンマーで叩いて鍛え、形作ります。
日本剃刀ならではの鍛造風景。
アールの付いた金床に載せて叩き、裏スキを造っていきます。
こうして何度か、熱しては叩き、を繰り返し、ようやく火造り終了です。
この後、まだまだ、荒研磨から焼き入れ、刃付けや、ミガキ工程など
何度も手間暇をかけて、やっと一つの製品が出来上がります。
こちらは、主な製造工程です。
なんの変哲も無い鉄が、職人の技によりみるみる一つの道具に変わっていく
姿を見てるのは本当に楽しいですね。
動画も撮ってきてますので、編集出来次第アップ致しますね。