11月 5th, 2012 | Category:
日記 大阪府堺市で、秋の文化財特別公開イベントに合わせ
水野鍛錬所では、日本刀の古式鍛錬が公開されました。
普段、なかなか見ることが出来無い鍛錬の様子を、
間近で見ることが出来ます。
9時からの公開に合わせ、早めに行ったのですが、
すでにかなりの人が、並んで待っておられました。
鍛錬場は、それほど広いわけではありませんので、何人かずつに
分けての見学になります。
前の組を待つ間に、日本刀の製造工程を紙芝居仕立てにして
分かりやすく説明して下さいます。
そして、水野鍛錬所の歴史や、数々の実績など
こちらは、法隆寺五重塔の上にある九輪の四方に備えられてある
魔除け鎌です。
昭和の解体修理の際、水野鍛錬所の2代目が、小鍛冶として参加。
解体した際の、古釘をとかし、鍛え直して作った鎌が、修理完了の際に
備え付けられたそうです。
これは、レプリカではなく、万一の不具合への安全策として倍の8本
作ったうちの1丁です。
法隆寺へ行く機会があれば、ぜひ五重塔の上九輪にもご注目下さい(^_^)
その他、この時には、心柱を繋ぐための大きな釘も作られたそうで、
こちらも実物を見ることが出来ます。
また、ふぐ専用の刺身包丁「ふぐ引」は、下関の料理店からの依頼で
水野鍛錬所が開発した包丁で、通常の柳刃の半分の薄さにまで叩き
伸ばして作られています。
薄く、硬く、弾力のあるふぐ引き包丁が、あの美しいふぐ刺しを生み出します。
そのあたり、水野鍛錬所については、ずいぶん前(10年前になります)に
「鍛冶屋さん訪問」で、レポートしていますので、よろしければどうぞ。
http://www.ehamono.com/master/repo/mizuno.html
すみません、長くなりましたので、鍛錬の様子は次につづきます・・・
(水野鍛錬所は、語ることが多くて、書き出すとつい長くなります)